備忘録(仮)

ゲームの感想と記録

創作彼女の恋愛公式 感想

ネタバレ。

シナリオライター、小説家、声優、イラストレーターといったクリエイターの登場人物たちによる物語で、共通ルートは読むのが止まらないくらいワクワクしたし、会話のテンポもよく読みやすい。

各キャラのクリエイターとしての悩みに向きあうため共通ルートが長く、彼らの事を知ってから個別ルートへ入れたのは良かったな

以下ルート感想

ゆめみ

彼女の大きい悩みは共通で解決しちゃった感じ?なので妹みたいな存在からいきなり恋愛関係に至るのが早すぎでは?とあまり盛り上がれず。しかし「恋愛感情に理由をつけるのは創作物なだけで、現実なんていつの間にか好きになってるもの」なんて言われたらだよねとしか言えない

悩みもあっさり解決する。共通の結菜との関係が深まるシナリオは好き

 

桐葉

表の性格のきつさに悪い印象しかなかったものの、彼女が声優になりたい理由、親に自分の気持ちを伝える場面、また他のヒロインのルートでも主人公の背中を押したり世話を焼いてくれるので、彼女の良さを知るほど好きになれた。プライベートがSNSに載ってしまうとかそういう話かな?と思ったらやっぱり彼氏バレの話。けどそれだけでは収まらず……シナリオに引き込まれた。主人公が「演じたい」と思わせるシナリオを書いて桐葉の声が戻る。ご都合主義なのかもだけど泣いてしまった。一番好きなシナリオ。

 

エレナ

見た目は彼女が1番好き。言動は大分クセがある。正体は主人公がシナリオが書けなくなったほど憧れのライター。彼女も共通で書けなくなっていたから個別はどうくるかと思ってたらゲームの学生企画に参加することに。いくら学生でもプロライター入るのはずるくないか??でも声は全員桐葉1人だしな……作業分担もあるとはいえ、オーディションもなしに入るのはなんかモヤモヤ

そしてクオリティの差から書けなくなる主人公。圧倒的な実力差があるからこそ、自分の得意分野で挑戦するっていうのは印象に残った

 

逢桜

現役小説家でメンバーの中では1番非オタク。オタクあるあるネタに突っ込みを入れるので面白い。共通の所々で感じるテキストから「もしかしたら病気を患ってるヒロイン?」と嫌な予感がしたが当たってしまった。

大体これまで電話もよこさなかった家族から急な電話→おばあちゃんのお見舞いに行って、の流れの時点であっ、これ病院で逢桜に会ってしまうパターンでは?の予測も当たった。病気の内容があまりにもすぎてしんどい、病気で死ぬとかこういう話苦手なんだよ!

本当は書きたいという逢桜と再びASを書くものの、ドクターストップがかかり書けなくなる。書きたいという本気を見せる為に逃亡し、桐葉の親の宿で制作を続ける。

いつ急変してもおかしくない彼女相手に夜〜朝まで盛ってるのは主人公お前頭おかしいんか???と言いたくなった。大体このゲームの個別、初シーン→画面転換して早めに次→3回目は朝までやり、ヒロインからは目の色が消える のパターンで固定されてる。目のハイライトが消えるの、そういう作品じゃない所でみるとちょっときつい。ライターがこういうヘキとか、バリエーションをつけるために工夫したのかもと言い聞かせながら読んでた。

でも!さすがに逢桜にこんな事したらダメだろ!と言いたくなる。この時の2人は、最後かもしれない怖さとか別れたくない気持ちから行為に溺れてしまったんだね、と解釈することにしたけど、それでもなあ……某所でもこのシーンについては多くの人が触れてたのでだよね、となった あと非オタの逢桜ですらシーンでは実況喘ぎ?みたいなやつでちょっと違くね?ってなった

字が書けなくなった彼女に寄り添って2人でラストシーンを作る場面がとても好き

 

共通はクリエイターとしての皆の姿が本当に読んでて面白かったんだよなー

それに大人組。夢を叶えた人に挫折した人の視点もあるのがとても好き。友人の悠真と紫音もとてもいいキャラだった。紫音と結菜は攻略したかったな……こんなに可愛いのに……勿体無い

学生の頃からこんな商業で活躍しまくる人達がいるわけないとかの突っ込みは確かになと思った ほんと細かいツッコミどころは多い

あと作中作たち。主人公の出世作CNG、カラーレス先生のトゥルーエンドの〜、そしてASもあらすじが面白そうすぎてそっちが遊びたくなったよね。「らくえん」みたいに作中作が遊べたらいいのになー。しかし最高傑作とか言ってるものを実際に作るのは厳しいよな にしてもASって重そうな題材でふわふわ萌えゲーみたいなイラストってちょっと違う気もする、作中イメージ画の方がそれっぽいよ

 そしてアペンド。「手術が成功して生きてるけど、作品を作る情熱が失われた」状態をバッドエンドと言うことにおどろいた

やっぱ本編はそういうことなのかな

でも他のルートでも恋人として背を押すより、クリエイターとして前に進ませる言葉をかける、人としては最低だけどクリエイターとしては正しいねってやりとり結構あったし、この形がバッドになるのもそういうことなのかなと。