備忘録(仮)

ゲームの感想と記録

桜花裁き 感想

※小梅、山南ルートのみクリア

本編で物語が完結し、ヒロインと関係を持つのが大きな問題が解決後のアフターシナリオ、という珍しい構成のゲーム。そのためサブキャラたちの見せ場を損なうことなく、女性ヒロインだけでなく全員がシナリオに欠かせない人物として描かれているのが良かった

シナリオはとても面白い。しかし推理ゲーが大の苦手なせいでこの作品の目玉であろう推理パートが苦行だったのがつらい

3話がとても好きなシナリオだった。桜が代理の中町奉行になり、効率の良さを求めるあまり相手の気持ちを推し量れなかったりで話を聞く被害者の人にも不信感から心を開いてもらえず、さらに仲間たちとも気まずい雰囲気になってしまい、そこで主人公の凄さを知る。相手の気持ちに寄り添う、周りに頼ることを学んだ桜の成長と皆の優しさに泣いた 

桜花事件の捜査から一気に面白さが増してくる。仲間を疑わないといけないのも辛い。

本編で満足してしまったので個別は小梅のみ。立場的に付き合えるのか?と思ったけどそう来たかという感じ。

そして山南ルート。これはやってよかったな。本編並みに大切かもしれない。外の世界で理不尽に触れる主人公の決断は心優しい彼らしいし、終始重い話だけど……こんな世界もあると主人公が学ぶという意味で必要な話なんだと思った